お国柄
数年前、個展の作品作りのために、たくさんのガラス瓶を撮りました。
香水瓶のようにガラスの美しさを極めた工芸品ではなく、ありきたりのビールやウイスキーの空き瓶です。
最初はスタジオにあった撮影用の小道具の瓶を撮っていたのですが、途中からモノが足りなくなり、ガラス瓶を収集している方から拝借しました。
さっそくお借りしたものを撮ってみると、スタジオの小道具の瓶と何かが違います。
何だろう?と考えたところ、お借りしたのは日本製、そしてスタジオにあったのは外国製品でした。
マスプロダクションの瓶のシルエットの何気ないところにも、お国柄や美意識の違いが出るんだと妙に納得しました。

写真作品はインスタグラムにもあげています。合わせてご覧いただければ幸いです。