70'sビッグバン

このタイプライターを初めて見たのは、10代終わりか20代に入ってすぐのころだと思います。

私にとってそれまでタイプライターと云えば欧米の映画の中に出て来るような黒っぽく重たそうにデスクの上にドンと置かれた機械でした。とても気軽に持ち運び出来そうなものではありません。

それが突然軽量コンパクトで華やかな真紅を纏って世に出て来たときには息を呑みました。

同じ時代に出てきた車も、若者受けするポップで軽快なデザインで街の景色を彩ったものです。

あれから半世紀。

ベビーブーマーたちを虜にしたデザインのビッグバンは今日に至るまでなかった気がします。

それとも私がボーッと半世紀を過ごして気が付かなかったのでしょうか?

写真作品はインスタグラムにもあげています。合わせてご覧いただければ幸いです。