優美なモノ

撮影する対象はだいたい物ー工業製品です。

たくさん出来上がった製品の中からピックアップした1〜2点を撮影するわけです。

しかし時折、実用品として申し分なく、工芸品と見紛うほど優れた美しい物に出会うことがあります。

今回の懐中時計もそのひとつ。二重の蓋を開けた内側のメカの部分の美しさに圧倒されました。

さらに驚かされたのはこの製品が伝統や格式を大切にするヨーロッパではなく、大量生産、大量消費の国アメリカで、一世紀以上前に作られたということです。

優雅な感性を備えた無名の人々は、いつの時代も世界中あちこちに点在しているようです。

写真作品はインスタグラムにもあげています。合わせてご覧いただければ幸いです。