散歩道の犀
自宅のすぐ裏を幅5mぐらいで水量の少ない水路が流れており、その向こうはバス通りです。
水路とバス通りのあいだは桜並木で、よく整備された遊歩道が1.5kmほど続き、私の身近な散歩道です。
そこには200mおきぐらいに9体の彫刻が置かれています。素材は石かブロンズ、ステンレスといった金属で、サイズはいずれも人の身の丈前後。テーマに決まりはないらしく、具象、抽象、ファンタジーと入り混じっています。
遊歩道のいちばん外れのバス停の近くにはサイの石像があり、それは他の彫刻と異なりとても具象的に作られています。
足が太く体はふっくらとした幼児体型ですが、佇まいは大人の野生のサイです。
バス待ちの人々は石のサイが間近にあっても気にも留めません。
30年以上も同じところに微動だにせず在ると、バス停の一部になってしまったようですが、サイはちゃんとバスを待つ人を見守っています。
写真作品はインスタグラムにもあげています。合わせてご覧いただければ幸いです。